2025/05/15
学校広報にSNS戦略が活用できる!SNS運用の成功事例を紹介

「学校広報にSNSを利用したい!」
「SNSで集客するにはどのようにしたら良いの?」
このように悩む学校の広報担当者の方へ向けて、本記事では「学校広報におけるSNSの活用法」について解説します。
SNSの活用方法やポイントに加えて、SNS運用の成功事例についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
学校にSNS戦略が必要な理由
近年、生徒の募集戦略として、InstagramやXなど、SNSを活用している学校が多く見られます。
では、なぜ今、学校にSNS戦略が必要なのでしょうか。
ここでは、学校がSNS戦略に取り組むべき3つの主な理由について解説します。
少子化の進行
総務省のデータによると、日本の若年人口は、2050年には総人口ピーク時の2004年の約半数にまで減少すると予測されています。
少子化が進行していくと、入学志願者の人口も減少してしまうため、学校を取り巻く環境はより厳しさを増していくでしょう。
そのため、入学志願者を確保するための戦略が不可欠であり、積極的に学校の魅力を発信する必要があります。
SNS戦略は、学校の魅力を広範囲に発信するための重要な戦略です。
志願者数の減少
少子化が進行している現代において、多くの学校で入学志願者数が減少傾向にあります。
ターゲットとなる若年人口が減少しているため、今後も入学志願者の獲得競争が激化すると予想されます。
このような状況下で入学志願者を獲得するには、積極的な集客戦略を行うことが必須です。
特にSNS戦略は、若年層に効果的にアプローチできる方法であり、志願者数減少の打開策となり得る重要な戦略と言えるでしょう。
広告媒体の変化
従来の学校広報といえば、紙媒体やWeb広告などが主流でした。
しかし、若年層のスマホ普及率の増加とともに、情報収集の方法がSNSへと大きくシフトしています。
ターゲット層である学生が日常的に利用しているSNSを活用することで、効率的に認知度を高め、興味関心を引くことができます。
また、SNSはコミュニケーションを図ることで、より深い関係性を構築することも可能です。
少子化により志願者数が減少している現代において、「学生から選ばれる学校」になるには、SNSを積極的に取り入れる必要があるでしょう。
学校がSNSを活用するメリット
少子化や情報化が進む現代において、学校広報でもSNSが重要な役割を果たしています。
ここでは、学校がSNSを活用するメリットについて解説します。
SNSアカウントも学校のオリジナル媒体となる
学校のSNSアカウントは、学校自身が情報発信を行うオリジナル媒体となります。
Webサイトやパンフレットといった既存の媒体に加え、リアルタイムに情報発信ができる点が強みです。
また、投稿内容を工夫することで、学校独自のブランドイメージを構築することができます。
また、SNSを活発にすることで、フォロワーだけでなく、多くの学生へ学校の情報や魅力を発信することが可能です。
SNSで学校のファンを増やすことで、入学志願者の増加にも繋がります。
学校を周知してもらう最初の入り口になる
SNSは、まだ学校のことを知らない学生に対してアプローチする最初の接点になり得ます。
画像・動画・テキストなどで、学校の様子や生徒・教師の日常を発信することで、ユーザーの興味を引くことができます。
また、ハッシュタグを活用することで、特定の興味関心を持つユーザーへのアプローチも可能です。
さらに、SNSの投稿をきっかけに、学校のWebサイトへのアクセスが増加したり、資料請求に繋がる可能性もあります。
SNSは、学校を知ってもらうための重要な入り口としての役割を担っています。
画像や動画を通じて学校の様子を届けられる
SNSの強みは、画像や動画などを通じて視覚的な情報発信ができることです。
文字だけでは伝わりにくい学校の情報や魅力を、画像や動画でリアルに伝えることができます。
例えば、授業の様子、施設の様子、体育祭や文化祭などの行事の様子などを視覚的に紹介することで、学校の魅力を効果的にアピールすることが可能です。
また、入学後の学校生活を具体的にイメージしやすくなるため、入学志願者の獲得にも繋がります。
無料で始められる
Web広告やパンフレットなどの広告にはコストが掛かりますが、SNSは無料でアカウントを開設できるものがほとんどです。
限られた予算で広報活動を行う学校にとって、コストが掛からない点は大きなメリットとなります。
費用を抑えつつ、多くの人々に学校の情報や魅力を発信できるため、SNSは踏み出しやすい戦略であると言えるでしょう。
学校広報に効果的なSNSの活用方法
学校広報において、SNS戦略は非常に有効な戦略ですが、効果を最大限に引き出すにはSNSを上手く活用する必要があります。
ここでは、学校広報に効果的なSNSの活用方法について解説します。
SNSアカウント運用による情報発信
学校のSNSアカウントから情報発信することは、広報活動の基本かつ重要な方法です。
授業風景、行事の様子、部活動の成果など、様々な情報を写真や動画と共に発信することにより、学校の魅力をより効果的に伝えることができます。
また、フォロワーからの質問やコメントに丁寧に答えることで、親近感や信頼感も向上し、学生や保護者と良好な関係を築くことができます。
積極的なSNSのアカウント運用は、学校の認知度向上とイメージアップに不可欠です。
SNS広告運用の実施
SNS広告は、年齢・住んでいる地域などの設定が可能であり、効率的にターゲット層へ情報発信することが可能です。
情報に合致したユーザーへ情報が発信されるため、近隣の学生や保護者へピンポイントで学校の魅力を訴求することが可能で、費用対効果の高い広報活動が期待できます。
効果を最大限にするには、まずターゲットとなる学生を明確にしておくことが重要です。
SNSインフルエンサーによる集客
SNSで影響力を持つインフルエンサーに学校の魅力を発信してもらうのも有効な方法です。
特に、学生に人気のあるインフルエンサーによる発信は、学校への興味関心を高める効果が期待できます。
学校の特色やイベントなどを体験・取材してもらい、その様子を発信してもらうことで、よりリアルな情報として伝わります。
ただし、学校のブランドイメージに合わせてインフルエンサーを選定する必要があります。
学校のSNS活用のポイント
SNSは学校広報における有効な戦略ですが、集客効果を最大限に引き出すにはいくつかのポイントがあります。
ここでは、学校のSNS活用のポイントについて解説します。
SNSの運用方針・コンセプトを明確にする
学校広報でSNSを活用するには、まず運用方針やコンセプトを明確にしておくことが重要です。
SNSアカウントをどのように運営していくか、どのような情報を発するのかを具体的に決めておく必要があります。
また、学生への学校生活の魅力を発信、在校生や保護者とのコミュニケーションの促進、地域社会との連携強化など、目的によって発信媒体・発信内容を使い分けることも重要です。
運用方針やコンセプトを明確にしておくことで、投稿内容に一貫性が生まれ、学生の興味関心を引く情報発信が可能になります。
学生と積極的にコミニュケーションを取る
SNSは情報発信を行うだけではなく、学生とのコミュニケーションの場としても活用できます。
コメントやダイレクトメッセージに丁寧に返信をしたり、学生からの質問や意見を積極的に取り入れることで、信頼関係を築くことが重要です。
手間と時間がかかる作業ですが、丁寧な行動が学校のファンを増やし、「この学校に通いたい」という志望動機にも繋がります。
また、学生のリアルな声は、受験を検討している潜在的な志願者にも魅力的な情報源となり、入学志願者数の増加も期待できるでしょう。
内部でできるSNS運用体制を作る
学校のSNSアカウントを持続的に運用するためには、外部委託に頼るだけではなく、内部で運用できるような体制を構築することが重要です。
SNSを活用するには、投稿の企画・作成、運用分析、コメント対応など、手間と時間を要します。
しかし、学校の魅力をよく知るのは教職員であり、内部にSNS運用担当者を任命することで、スムーズな情報発信が可能になります。
内部のSNS運用体制の強化は、学校独自の情報発信を可能にし、長期的な視点でSNS戦略を成功へ導くでしょう。
学校のSNS運用の成功事例
近年、SNSを活用し、広報活動で目覚ましい成果を上げている学校が増加しています。
ここでは、学校のSNS運用の成功事例について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Instagramの活用事例
Instagramは、学校の魅力を画像や動画で発信するのに適しています。
学校の授業風景や部活動の様子、学校行事など、学校の活気ある様子を発信することで、学生に親近感や興味関心を引き出します。
また、ハッシュタグを効果的に活用することで、特定のターゲット層へ情報を届けやすい点も大きな特徴です。
ある学校では、投稿の内容にもこだわり、学校のブランドイメージに合った統一感のある投稿で生徒数の増加を図っています。
さらに、定期的なライブ配信やリール動画の活用することで、生徒数の増加に成功しています。
Xの活用事例
Xは、リアルタイムで学校の速報や緊急連絡などを発信するのに適しています。
例えば、体育祭などのイベントの実況や、受験シーズンには気象情報・交通情報などを発信するなどの方法でXを活用している学校が多いです。
また、トレンド情報収集に強い特質を活用して、話題のニュースやトレンドを取り入れることで、学生やフォロワーの興味関心を引くことができます。
Xには「リポスト」というシェア機能があり、自分のフォロワーへおすすめの投稿を共有することが可能で、爆発的な拡散も期待できます。
投稿する内容を工夫することで、学校の魅力が多くの人へ届き、入学志願者の獲得に繋がります。
YouTubeの活用事例
YouTubeは、動画コンテンツを通じて学校の魅力を視覚的に伝えるのに適しています。
学校紹介や部活動紹介など、様々な動画コンテンツを発信することで、多くの学生や保護者に学校の特色や雰囲気を伝えることができます。
また、ライブ配信を活用したオンラインでの学校説明会やオープンキャンパスを実施する学校も多く、遠方の学生へのアプローチにも有効な手段です。
動画のポイントにはテロップを表示したり、エフェクトや吹替音声を挿入するなど、編集を工夫することで、より視聴者のエンゲージメントを高めることができます。
定期的な動画制作・配信はもちろんのこと、ショート動画の活用や視聴者とのコミュニケーションなど、多様なコンテンツの提供が、学校のYouTube運用を成功させるための要素と言えるでしょう。
TikTokの活用事例
TikTokは、ショート動画の配信を中心としたSNSで、若年層へのアプローチに適しています。
他のSNSと比較してカジュアルな側面が強く、生徒や教職員が流行りの音楽やダンス、チャレンジ企画などを楽しむ動画が多く発信されています。
「面白い生徒・先生がいる学校」「楽しい学校生活」というコンセプトで動画を発信することで、視聴者が親近感を抱き、共感を呼びやすいでしょう。
また、地域社会との連携や学校独自の取り組みを発信することで、認知度向上やイメージアップにも繋がります。
入学を検討している受験生にとっても、学校の雰囲気を事前に知ることができる情報源の一つでもあります。
LINEの活用事例
LINEは、学校と生徒・保護者間のコミュニケーションを円滑にするのに適しています。
例えば、緊急連絡や学校からのお知らせを一斉にかつ迅速に発信するなどの活用方法があります。
PTA活動の連絡や出欠確認など、保護者間の連携を強化したり、学年やクラスごとのグループを作成すれば、きめ細やかな情報共有や意見交換が可能です。
また、いじめや悩みの相談窓口を設けたり、進路相談の個別アカウントを開設するなどのサポートにより、学生や保護者の安心感を高め、生徒数の増加に繋げた学校もあります。
ただし、個人情報の取り扱いや誤情報の発信には十分な注意が必要です。
まとめ
ここまで、「学校広報におけるSNSの活用法」について解説していきました。
学校広報におけるSNS戦略は、入学志願者の増加に繋がる重要な戦略です。
それぞれのSNSの特性を活用することで、多くの学生へアプローチできます。
運用方針を明確にし、学生との積極的なコミュニケーションを図ることで、親近感や信頼を醸成することが、学校のSNS戦略の成功のポイントです。
成功事例を参考に自校に合ったSNS戦略を検討し、効果的な広報活動を展開していきましょう。