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大学の集客をアップさせるには?効率的な集客戦略を徹底解説

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「大学の入学志望者を増やしたい!」

「でも、どのような方法で集客したら良いのだろう?」

「受験生は大学にどのようなことを求めているのだろう?」

少子化や他校との競合で学生の集客が難航し、宣伝活動に頭を悩ませる大学の広報担当者も多いのではないでしょうか。

数ある大学の中から受験生に選ばれる大学になるには、効果的な戦略を立てて集客活動を行う必要があります。

本記事では、大学の集客力をアップさせるための効率的な集客戦略について解説します。

具体的な集客方法や集客活動のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なぜ大学に集客戦略が必要なのか?

大学の入学志願者を獲得するには、積極的な集客活動を行う必要があります。

なぜ集客活動をしなければならないのか、大学に集客戦略が必要な理由について解説します。

少子化による人口の減少

文部科学省の「大学進学者数等の将来推計について」によると、18歳の人口は1992年の205万人をピークに減少傾向であり、2050年には68万人まで減少すると予測されています。

また、大学進学者数も現在は微増傾向ですが、2026年度をピークに大学進学率よりも人口の減少率の方が上回り、今後減少していくと予測されています。

人口が減少すると受験生の人数自体も減少するため、定員割れが起きたり、学校の存続が困難となる可能性が高くなります。

そのため、大学はいかに入学志願者数を増加させるかが大きな課題であり、入学志願者を獲得するために効果的な集客戦略を立てることが重要です。

大学の学校数の増加

少子化が進行する一方で、大学進学率の上昇に伴って大学の学校数は増加しています。

文部科学省の「大学進学者数に関するデータ 関係」によると、4年制大学の学校数は国公立・私立を合わせて昭和40年は317校であるのに対して、令和4年には807校と約2.5倍増加しています。

そのため、多くの競合校と人口が減少している学生の取り合い競争が激化しているのが現状です。

このような状況の中で、学生に選ばれる大学になるためには、効果的な集客対策を立てて、積極的な集客活動を行う必要があります。

大学の学部・学科の多様化

近年では、大学における学びが多様化しており、学部・学科の名称で「どのような内容について学べる学部・学科なのか」を具体化させる大学も多くなりました。

文部科学省の統計によると、平成26年度の大学の学部数は2,433学部であったのに対して、令和6年度の大学の学部数は2,755学部と、10年間で322の学部が増加しています。

学部・学科名で学びの内容が理解できれば、受験生は希望する進路に合った学校かを判断することができるため、大学を選びやすくなります。

そのため、学びの内容がイメージしにくい従来から存在する学部・学科名だと、受験生から選ばれない可能性もあるため、集客対策をする必要があります。

大学の集客を始める前に確認しておきたいこと

学生から選ばれる大学になるには、「この大学に通う価値があるかどうか」が非常に重要です。

集客活動を始めるにあたって、次の3つの価値について考える必要があります。

  • ・自大学が提供できる価値
  • ・高校生が期待する価値
  • ・競合大学の提供できる価値

それぞれの視点からの価値を分析・確認することによって、より効果的な集客活動を行うことができます。

自大学が提供できる価値とは

まずは自校が提供できる価値について分析・確認してみましょう。

自校の講義や施設でできる事柄を一通り洗い出します。洗い出しは次のような項目から考えると良いでしょう。

  • 理念・歴史
  • ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー
  • 学部・学科
  • カリキュラム内容
  • 教員
  • 研究・講義施設
  • 立地
  • 支援制度

ここでは、価値の高さなどは考えずに提供できる価値を抜け漏れなく洗い出すことを優先してください。

このあとに分析する「高校生が期待する価値」や「競合大学の提供できる価値」と照らし合わせることで、新たに差別化できるポイントが生まれる可能性があります。

高校生が期待する価値とは

入学志望者の増加を図るのであれば、受験生のほとんどを占める高校生のニーズの分析は必須です。

マイナビ進学総合研究所が2024年3月卒業予定の高校3年生を対象に実施した「高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート」によると、大学進学を志望する高校生が志望校選びの際に重視しているポイントは「学べる内容」が51.6%と最も多く、次に「取れる資格」が41.4%、「学部名・学科名」が36.3%と続きます。

このようなニーズがあることを踏まえて、次の項目についてどのようなニーズを持つ高校生にアプローチすれば良いかを考えましょう。

  • ・学びに対するサポート体制
  • ・就職・資格取得のサポート体制
  • ・課外活動
  • ・立地
  • ・支援制度

高校生が大学に期待する価値は、時代の流れとともに変遷・多様化していきます。

そのため、高校生を取り巻く環境やニーズについて、日々情報収集をしておきましょう。

競合大学の提供できる価値とは

集客活動において他校との差別化を図るには、競合大学についても分析・確認しておく必要があります。

競合大学について調査するには、次のような方法があります。

  • 進学サイトなどで「一緒に検討されている大学」を検索する
  • 同じエリアにある同程度の偏差値の大学の類似・差異点を確認する
  • 大学ブランドランキングなどで順位の近い大学を調査する
  • 高校へ訪問して先生にヒアリングする

また、競合大学が自校の価値をどのように発信しているかにも着目して調査すると、競合大学との差別化も図ることができるでしょう。

「選ばれる大学」になるための集客方法

学生から選ばれる大学になるためには、積極的な集客活動を行う必要があります。

効果的な集客活動を行うにはどのようにしたら良いのか、おすすめの集客方法を紹介します。

ホームページの充実

ホームページは、大学の情報を発信する基本的な方法です。

近年ではSNSが普及していますが、詳しい情報を知りたい場合は、ホームページへアクセスして確認する学生も多いでしょう。

そのため、大学の魅力やオープンキャンパスの情報案内など、ホームページの内容を充実させる必要があります。

また、スマホで閲覧する学生も多いため、スマホにも対応した見やすいホームページにしておくと、学生の印象にも残りやすく集客の増加にも繋がります。

SNSの活用

SNSは、学生世代へ自校をアピールする手段として非常に効果的な方法です。

特に、XやInstagramは多くの学生に利用されており、集客活動をするには魅力的なツールといえるでしょう。

SNSはそれぞれに特徴が異なるため、テキストを即時に発信できるXでは大学の最新情報を更新し、画像を発信するのが特徴のInstagramでは学校の施設や講義の様子などの画像を投稿するなど、用途に合わせて活用すると、より効果的な集客活動ができます。

動画の活用

動画の活用は、大学の雰囲気や講義の様子を学生にアピールできるため、非常に有効な集客方法です。

特にYouTubeやTikTokは学生世代の利用頻度が高く、大学をアピールするツールとして相性は抜群といえるでしょう。

動画は映像・テキスト・音声などの多くの要素を取り入れることが可能で、学生の目を引く動画を制作できれば閲覧者が増加し、入学志願者数の増加にも繋がります。

しかし、制作にはかなりの時間と手間が掛かり、動画が長すぎると最後まで見てもらえない可能性も少なくありません。

動画を活用する際は、一番伝えたいメッセージは何かを明確にして、適切な長さの動画を制作しましょう。

Web広告

Web広告はインターネット上に掲載される広告のことで、検索エンジンの検索結果に表示されるリスティング広告、Webサイトの広告枠に表示されるバナー広告などがあります。

Web広告には、ターゲットを絞って大学に興味を持ってもらえそうな学生にアプローチができ、広告へのリアクションを測定しやすく都度改善しやすいというメリットがある一方で、専門知識が必要とされ、長期の運用・改善が必要であるというデメリットもあります。

効果的な集客活動を行うためにも、ターゲットを正しく選定し、広告の内容も都度精査しましょう。

新聞・雑誌・交通広告

新聞・雑誌・交通広告は昔から利用されている集客方法です。

地域に密着したリアルプロモーションとして活用され、近隣の受験生や保護者に自校のことを知ってもらえるきっかけとして非常に効果的な方法です。

また、掲載メディアの信頼性を大学のブランディングに活用できるメリットもあります。

進学サイトへの出稿

進学サイトは、大学情報を集めるためのプラットフォームとして、多くの学生に利用されています。

進学サイトを利用する学生は情報収集意識が強く、自校に興味を持っている可能性が高いため、掲載内容や特典を充実させることで、入学志望者の獲得に繋がる可能性は高いといえるでしょう。

その一方で、特典を過剰に充実させると、特典目的での利用が増加し、入学志望者の獲得に繋がらないケースもあります。

進学サイトへの出稿に費用をかけたにも関わらず、効果が見合わない場合がある点には注意が必要です。

大学の集客活動に必要な5つのポイント

大学の集客活動を効率的に行うには、5つの重要なポイントがあります。

ここでは、大学の集客活動に必要な5つのポイントについて詳しく解説します。

大学の認知拡大を意識する

大学の入学志望者を増やすためには、 まず大学のことをより多くの学生や保護者に知ってもらう必要があります。

認知する人が増えると、大学の入学を検討する学生が増えるため、入学志望者数の増加にも繋がるでしょう。

認知拡大の方法として、メディア露出・イベント開催・SNS戦略などがあり、これらを活用して大学の特色や取り組みをアピールすることで、幅広い層の注目を集めることができます。

特にXやInstagramなどのSNSは学生世代の間で利用者が多く、日常やイベントについてリアルタイムで発信するなど、親しみやすさをアピールするツールとして有益であるといえるでしょう。

受験生のニーズを考える

学生が大学選びにおいて特に重視するのが、自分のニーズや希望に合う学習環境やサポートを提供してくれる大学であるかという点です。

そのため、受験生の視点に立ち、大学が提供できる学習環境やサポート体制などを適切に伝える必要があります。

キャリア支援プログラムの提供・入学後のサポート体制の整備・学生や卒業生の体験談など、受験生が知りたい情報を発信することで受験生の抱える疑問や不安を解消し、志望意欲を高めることができます。

大学のブランドイメージの確立

大学の入学志望者の増加を図るには、大学のブランドイメージを確立することも非常に大切です。

PR戦略の構築・実績の強調・アートや文化の支援などを積極的に行うことで、大学の価値観や特色が明確になり、学生や社会からの評価も向上します。

また、大学のブランドイメージを確立することができれば、学生や社会に対しての信頼感も高まり、より多くの優秀な学生を集客することが可能です。

大学の強み・魅力をアピールする

大学の集客活動を行うにあたって、強みや魅力のアピールは欠かせません。

強みや魅力をアピールすることによって他大学との差別化を図り、自校の特色を明確にすることができ、ユニークな価値を提供できれば入学志望者の増加にも繋がります。

大学の強み・魅力としてアピールするポイントは、「専門性」「国際性」「産学連携の推進」の3点です。

専門性で他校との差別化を図り、さらに国際性を強化して多様な価値観を尊重する大学であることをアピールすることで国際的な競争力向上を図ります。

また、企業と連携し実践的な技術を身につけられる環境を提供することで、卒業後の就業力向上を図ることができ、学生の志望意欲を高めることができるでしょう。

他大学との差別化を明確にする

学生に選ばれる大学になるためには、他大学との差別化を明確にすることが重要です。

差別化を図るには、次の2つのポイントが重要です。

  • ・専門性のアピール
  • ・先進的なプログラムの提供

この2つのポイントを大学の強みや魅力として広報活動の軸にすると、効率的な集客を行うことができます。

自校でしか学べないことは何か、それが学生にとってどのようなメリットがあるのかを最大限にアピールすることができれば、学生に魅力的な学校として映り、入学志願者の増加に繋がるでしょう。

大学の集客活動の実施事例

ここまで、大学の集客方法や集客対策のポイントについて解説しました。

では、これらをどのように集客活動に活用したら良いのでしょうか。

ここでは、実際に大学で行われている集客活動の実施事例について紹介します。

近畿大学の集客戦略

近畿大学は10年連続で入学志願者数全国1位を獲得している大学です。

近畿大学が学生に選ばれる大学になったのは、2008年から始まった「広告ファースト」による集客活動の成果といえるでしょう。

集客のポイントは「話題作り」で、2002年に世界で初めてクロマグロの完全養殖が成功した「近大マグロ」の話題が大きく取り上げられたことは、ご存知の方も多いでしょう。

また、卒業生の有名音楽プロデューサーが演出する派手な入学式や、YouTubeへの積極的な動画投稿など、様々な施策を展開し大きな成果をあげています。

まとめ

今回は、大学の集客対策について解説しました。

少子化や大学数の増加、学部・学科の多様化により、学生に選ばれる大学になるためには、積極的な集客対策が必須です。

集客活動を行うにあたって、自校の提供できる価値・受験生が期待する価値・他校が提供している価値の3点について考える必要があり、自校の強みや魅力をアピールすることで他校との差別化を図流ことで、受験生のニーズに合った集客対策を行いましょう。

学生に選ばれる大学になるための集客方法は様々ありますが、現在の学生世代にはホームページやSNSなどのオンラインでの集客活動が特に効果的でしょう。

インターネットでの集客は、工夫次第で宣伝効果が大きく異なるため、自分の力で最大限の集客効果を出す自信がない場合は、プロへ委託するのも一つの手段です。

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